温暖化をはじめとする環境問題が深刻化し、あらゆる施設において環境への配慮が責務となっています。また施設の健全運営のための光熱水費や維持管理費の低減、快適環境の実現等々、ニーズに応じたシステムの構築と運用段階でのポテンシャル最大化技術も求められています。我々は、健全運営実現へのプロセスとして環境配慮特性の正確な評価、シミュレーション・解析技術、また運用段階での運転状態の把握とエネルギー消費量、環境負荷排出量についての定量的評価等、各種検証技術の研究に取り組んでいます。
真の省エネルギー化を実現するには、そのシステムのもつ特長が最大限発揮された運転状態を形成する必要があります。それら実現のための技術ツールとして各種運転データの計測・解析技術(エネルギー管理技術)の研究に取り組んでいます。機器成績検査、エネルギー消費状況などの定量的評価を行うと共に、調整・改善策などの研究も行っています。
多彩な省エネルギーシステムのポテンシャルを評価する正確なシミュレーション技術、豊富な実績データに基づく相対的評価、物理的・社会的評価を基礎資料として環境負荷抑制技術の研究に取り組んでいます。また建築資材の持つ固有の特性などの調査も取り入れ、建築計画を含めた総合計画の研究なども行っています。
当社では、基礎的技術の論理的裏づけ、学術的発想力の研磨、シミュレーションソフトを含む研究機材や施設などの有効活用、人的・知的交流の深化などを目的とし、産学共同研究を積極的に行っています。特に温熱環境や光環境などについての研究に主眼を置いています。
建物の長寿命化を目的として、各種シミュレーションとの併用による投資効果を具体的に予測するとともに、長期的な時代の変化に対応でき、かつライフサイクルコストの低減を考慮した費用対効果の高い環境配慮技術による省エネ改修可能性調査を行っています。同時に様々な助成制度(補助金・低利融資・税制優遇等)の活用可能性調査も行っています。